【オートデスク教育機関ユーザーサポート.jp 】
 AAPアイワークス株式会社 CADトレーニングセンター 
 〒220-0011神奈川県横浜市西区高島2-6-38岩井本社ビル3F
 TEL:045-451-1831 FAX:045-451-1832 URL:http://www.aap-aiworks.com
No reproduction or republication Without Written permission
Copyright 2015 aiworks research institute. All rights reserved.
オートデスク教育機関ユーザーサポート.jpはCADライセンス実装・保守管理~教育支援までの教育機関ユーザー向け各種コンサルサポート情報サイトです。

AutoCAD,Autodesk Inventorといったオートデスク製品の使用ライセンスが教育機関や教員、学生に無償で提供される意味について。
Inventor3DCADを活用した「若年層(小学校~高等学校)もの創り教育」の推進に取り組んでおります。
いつでもどこでもCAD学習可能!スマホ・タブレットPCで取り組む「AutoCAD&Inventor講座」。認定試験対策講座も併せてご活用下さい。
オートデスク各認定資格試験の学内実施ご提案【東京電機大学様実施事例】
◎約2500名が日常的にAutoCADを使う環境◎

工学分野の専門教育を中心に100年余りの歴史を誇る東京電機大学(TDU)は、企業や」研究機関で使われる最新技術や手法の導入にも積極的である。
CADも早くから授業に導入してきた。特にオートデスク製品」についてはAutoCADを中心に授業で使用。多くの学生が日常的に駆使している。2015年1月、同大はこの環境を活かして、新たに「オートデスク認定資格プログラム」を実施した。

「本校では15年以上前から授業でAutoCADを使っています。特にこの東京千住キャンパスでは、建築学科と機械工学科、ロボット・メカトロニクス学科の必修科目で全員がAutoCADを使い、その数は2500名近くになります。これだけ多くの学生が日常的にAutoCADを使っているのですから、それを活かして資格が取れるなら一度試してみよう、というのが正直な気持ちでした。」そんな風に語ってくれたのは、TDU総合メディアセンターの木村勉氏だ。木村氏が勤務する総合メディアセンターは、TDU全体で行われる多種多様なメディアやアプリケーションソフト等を全学的な視野で導入・展開し、管理まで行っていく支援機関である。

「一番の期待は、やはりこの資格が、学生達の就職や将来の転職活動における武器になってほしいということです。実際、リクルーティングサイトの求人等を見ると、最近はは応募資格に"AutoCADが使える"ことをあげている企業も少なくありません。だからこの資格が、学生自身の就職活動に有利に働く可能性も十分あるでしょう。それに"社会に求められる技術者を育成する"という本校の理念にもマッチしていますよね。」(木村氏)

そんな木村氏の言葉を受け、同じく総合メディアセンターに勤務する小山氏は、この取り組みの背景について次のように語る。

「この資格試験そのものは日本でまだまだ歴史が浅く、学生たちにどれくらいの需要があるのか、私たちもまだ手探りの状態です。ですから当初は、第1回の結果を身ながら需要があるのかどうか判断し、その上で今後に繋げていきたいと考えていました」(小山氏)。ところが実際に学生に向けてポータルサイトで資格試験の開催を広報し、受験者を募ったところ予想外の事態となったのだという。

「告知を始めると、たった2~3日で60名の定員がいっぱいになってしまったんですよ。他のソフトのセミナー等では、頑張って呼びかけても2、30名程度しか集まらないのが普通で、なかなか満席にはなりません。しかし今回はあっという間に埋まってしまい、その後も"受験したい"と窓口に来る学生が何名もいました。試験対策テキストが用意されているという点も大きかったのでしょうが、それにしても予想外の大反響でした。(小山氏)

受験資格として「50時間程度のAutoCAD使用経験、または製図カリキュラムを受講してAutoCADのツールやメニューを理解している方」という条件が設定され、特にハードルが低くなっているわけでもない。「試す」つもりで試験実施を決めた木村氏・小山氏にとっては、嬉しい驚きだったのである。

◎社会人以上の高い合格率を達成◎

今回、資格試験が実施されたとう今日千住キャンパスは、2012年にTDUが北千住駅前に開設した最新の都市型キャンパスである。環境に配慮した省Co2技術や高度な防災機能など最新技術が集約され、試験会場となったPC教室もきわめて充実した設備類を備えている。資格試験当日は、最初に試験対策セミナーを1時間半ほど行った上で本番の試験が実施された。休憩時間を含めトータル3時間弱のイベントである。「受験の募集は全学科の学生に向けて行いましたが応募者はやはり、AutoCADに親しんでいる建築学科と機械工学科、ロボット・メカトロニクス学科の学生が中心でした。その他では理工学部の学生もいましたね。彼らも授業や研究室でAutoCADやAutodesk Inventorをつかているんですよ」(小山氏)。

試験問題はAutoCADの操作に関わる基礎を中心に総計30問。受験者は、試験会場となったPC教室備え付けのパソコンを使って解き進めていく。この時、使用するアプリのインターフェースは、画面上部の問題ウィンドウに1問ずつ問題が表示され、その下に問題に対応したシミュレータ画面が開く形となっている。つまり受験者は上の問題をを読み、そこで求められた操作を下のシミュレータで行うのだ。もし後回しにしたい問題があったら、チェックを入れて飛ばせば、最後の一覧ページからまたその問題へジャンプし、再挑戦できる。1000点満点で700点以上取れば合格だが、終了すれば合否もその場でパソコンを使って確認可能となっている。もちろん学生たちにとっては初めての経験だったはずだが、定期試験ではないだけに、比較的リラックスして取り組めた者が多かったようだ。実際に試験を受けた学生にはなしを聞いてみよう。

「AutoCADは学部3年の時に必修で使っていました。今は研究室でAutodesk Inventorばかり使っています。だから今日は久しぶりに使ったせいかちょっと戸惑いました、でも問題自体は決して難しくないですよ」と手応えを語るのは、ロボット・メカトロ肉ス学専攻の修士2年菅崎君だ。その言葉通り、菅崎君は早々に合格を決めたという。

「いま自分は椅子ロボットを設計しているので、CADは必須ツールなんです。将来は設計者を目指しているので、ずっとCADを使うことになるでしょうね。今回のユーザ資格もキャリアの1つになれば、と期待しています。それにテキストや対策セミナー、加えて試験そのものもすごく勉強になりました。"こんな使い方があったんだ!"と驚かされることも多く・・・・・もっと早く知りたかったですね」と笑う。

一方、鶴田君は機械工学科先端機械コースの3年生。流体制御をテーマとする研究室に所属している。「工業高校の頃からAutoCADに触れ、今はこれでプレス抜き型など部品から設計して組立図まで書いています。今日は知らなかった使い方やツールも出てきましたが、逆にそれが勉強にもなりました。事前にテキストも貰えるし、普通に使えば大丈夫ですよ」。そう語る鶴田君ももちろん合格組だ。彼の場合、この資格挑戦の動機は力試しだったという。「ずっとAutoCADを使ってきたので、その資格なら取っておきたいと思って。もちろん就職に活かせれば一番ですが、自分がAutoCADを使ってきた証として取得しておきたかったんです。将来はもちろんプロフェッショナル試験にも挑戦するつもりです。

最終的に今回のTDUの受験者は47名。そのうち合格者は36名で合格率は77%に達した。社会人対象の試験でもなかなかでない高い合格率である。TDUの学生の優秀さ、真面目さがあらためて証明されたといえるだろう。最後にのう一度、総合メディアセンターの木村氏に今回の感想を伺った。

「とにかく学生の反響が良かったことにあらためて驚いています。これを定期的に実施できるなら非常に喜ばしいことと感じますし、ぜひ継続していきたいですね。オートデスクは学生・教育機関向けにソフトウェアも無償提供して下さっていますし、今回の取り組みも含めて、今後ますます協力を深めていければ、と思っています」

学校法人 東京電機大学
総合メディアセンター
主事

木村 勉 氏

今回の資格試験もそうですが、オートデスクでは教育機関向けに無償で商業製品を提供するなど、教育機関に対する幅広い支援体制を打ち出しています。ソフトウェアは1本1本のコストはさほどでなくても、学生全に提供するには巨額の予算が必要となり、学内でもいろいろ問題視されがちです。それだけに、このような取組みには感謝するばかりです。今後はさらにコミュニケーションの場を作るなどして協力関係を深めていきたいと考えます。
学校法人 東京電機大学
総合メディアセンター

小山 仁 氏

本当に予想を超える反響の大きさに驚かされましたが、これはやはり「資格」というキーワードが効いたのではないのでしょうか。日常的にAutoCADを使っている学生も、初めから設計者を目指している人は別として、ほとんどはそれが将来どんな役に立つのか半信半疑で使ってます。それが、「資格」という具体的な「付加価値」となったことで、多くの学生がこれに注目し、あらためてCAD利用の意義を感じたんですね。その意味でも、今回の試みは非常に有益だったと感じています。